妊娠すると歯周病になりやすいのでしょうか?

   

妊娠中期から後期(妊娠16週以降)になると、女性ホルモンの増加に伴い、歯ぐきの出血や発赤、腫脹が起きやすくなります(妊娠性歯肉炎)。

妊娠中は歯肉炎になったり、虫歯が痛み出したりと、口の中のトラブルも多いもの。レントゲンや薬がおなかの赤ちゃんに心配だから、歯医者さんに行かないでガマン!という人もいるかもしれません。
でも、「歯周病が早産を引き起こす」としたら、そんなユーチョーなことも言ってられません。
しっかりとしたプラークコントロールで炎症を最小限におさえることができます。

歯周病というと、口の中だけのことだと思っている人が多いかもしれません。ところが、歯周病にかかっていると、糖尿病や肺炎、心筋梗塞などのリスクが高くなる、ということが最近わかってきました。
さらに1996年、アメリカで、「早産の危険因子の1つ」という研究報告が発表されました。
妊娠37週未満で生まれた早産の人や、2500g以下の低出生体重児を出産した人たちを調べてみたら、歯周病の進行している人が大勢いたのです。そのリスクは、歯周病でない人の、なんと7.5倍!
早産の原因にタバコやアルコール、高齢出産などがよく挙げられますが、それらよりもはるかに高い数字なのです。
鹿児島大学で、鹿児島市立病院産婦人科と協力して歯周病との関係を調査しました。すると、やはり同じような結果が出たのです。早産と切迫早産を合わせると、歯周病の人は、そうでない人の約5倍もリスクが高かったのです。

「おなかの赤ちゃんに栄養をとられて歯がボロボロになった」と、よく聞くことがありますが、実際には、そんなことはありません。
妊娠中はつわりのせいで、歯を磨こうとすると気持ち悪くなって歯ブラシを口に入れられなくなり、虫歯や歯周病になる人が多いのです。

また、歯周病菌にはいろいろな種類があって、女性ホルモン(エストロゲン)が好きな細菌がいます。妊娠中は女性ホルモン値が高くなりますから、歯茎の炎症を起こしやすいのです。
歯周病は20代で重症な人はほとんどいませんが、30代後半を過ぎると、急に罹患率が高くなります。

最近は、高齢出産も増えているので注意したいところです。
妊娠中に歯茎が赤く腫れるなどの症状が出たら、ためらわずに歯科医を受診してください。また、予防の観点からも、つわりが落ち着いた中期ごろに、一度、歯科検診を受けておくといいと思います。
産後は育児で手が離せず、いっそう歯科への道が遠のきがちです。妊娠中に歯のケアを済ませておくといいですね。

歯茎の炎症も初期であれば、歯のクリーニング、歯垢を取り除くだけでもかなり効果があります。
その際には、必ず「妊娠中」と伝えてください。
妊娠中期を過ぎれば、胎児へのレントゲンや麻酔のリスクはないと言われていますが、いっそう注意深く対応します。



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