銀歯の寿命は5~6年 銀歯の部分はよく磨きましょう。
「銀歯が取れた」
といって来院される患者が私どものクリニックへも多くいらっしゃいます。
では、なぜ、銀歯は取れてしまうのでしょうか?
銀歯は長年、口の中で使用することで金属イオンとなり少しずつ溶け出し、形が変形、劣化してしまいます。
また、銀歯をつけるときに使用する接着剤も、古くなると時間とともに劣化してしまいます。
こうしたことで、歯と銀歯との間に隙間ができてしまい、これらの隙間から口の中の虫歯菌が銀歯の内側に入り込み、虫歯を作った結果、取れてしまうことが最も多い原因の1つです。
口の中の環境にもよりますが、一般的に銀歯の寿命は平均5-6年といわれています。
また、このような原因とは別に、接着剤が耐えられないような強い力でかんでしまったり、周りの部分の歯が欠けてしまった場合も、銀歯は取れてしまうことがあります。
もし銀歯が取れてしまったら、取れてすぐに歯科を受診できれば良いのですが、なかなかすぐには受診できないという方も多いでしょう。
今回はそういった場合の対処法についてお話しさせていただきます。
まず、取れた銀歯は、欠けてしまったり、残っている歯が割れてしまったりすることがあるので、お口の中へは無理に戻さないでください。
万が一、食事中や睡眠中に外れて飲み込んでしまうと大変危険だからです。
銀歯を接着剤で戻される方もいらっしゃいますが、これも間違えた対処法です。
接着剤でつけてしまうと、内側の虫歯を進行させてしまったり、接着剤の成分が浸透してしまっている部分を余計に削らなくてはいけなくなってしまいます。
まずは取れた銀歯は、口の中へは戻さず、わかりやすい容器などで保管しましょう。
銀歯が取れた歯は、象牙質という軟らかな組織が露出しているので虫歯になりやすかったり、取れた部分は食べ物が挟まりやすかったりするので、いつも以上によく歯磨きをしましょう。
また、残っている部分の歯が欠けてしまったりするので、取れた部分では硬いものはかまないようにしましょう。
以上のことに気をつけて、その部分への刺激を避け、なるべく早めに歯科を受診されることをお勧めします。
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