舌をかむ(咬舌)、口の中をかむ原因と対応について

   

普通に食事をしているだけなのに何故か口の中や舌を良く噛んでしまう。
何気なく食事している時、なぜか舌を噛むことありますよね?

「ガリっ」と噛んだ時のアノ痛みと不快感…。

噛んだところが口内炎になってしまうと食事を美味しく食べられない…、同じ箇所を繰り返し噛んでなかなか口内炎が治らない…。

口の中を噛んでしまうと痛くツライですよね。
歯の噛む力は歯全体では100kg近くあるといわれており、マッチョの握力よりも強い力で自傷行為をしているようなもので相当痛いです。
同じ場所を何度も傷つけていると口内炎や舌炎になったり、口腔がんになったりするリスクも上がります。
今回は歯科医師の観点から口の中や舌をよく噛んでしまう原因と、噛まないようにするための対策について紹介したいと思います。

舌や口の中を噛んでしまう原因

  • 慢性疲労が蓄積
  • 体調不良
  • ストレスの溜めすぎ
  • 寝不足
  • 肥満
  • 急いで食べる。
  • 歯の噛み合わせが悪い
  • 顎関節症
  • 親知らずが生えてきている
  • 頬のたるみ
  • ドライマウス
  • 睡眠時無呼吸症候群
  • 舌痛症

舌や口の中を噛む時の対処法と治療

噛むという動作は、脳に刺激を与えるのでストレスが緩和されます。

それは噛む事で「セロトニン」というホルモンが分泌されやすくなり、気持ちが元気になるのですが慢性疲労やストレス、咬み合わせが悪いとこの機能の調子が狂い始めて咬みやすくなります。

特に噛み合わせのズレ、顎関節症、歯並びが悪いと、歯の噛み合わせが狂いと舌や口の中を噛みやすいです。

昔から同じ場所を何度も噛んでしまう方は歯並びが悪いことが原因かもしれません。

本来、上の歯と下の歯のかみ合わせは半分程度ずれていて、上の歯並びのほうが外に大きく広がっています。
上の歯が外に少し出ていることによって頬を排除し、頬を噛んでしまわないようになっているのです。

しかし、上あごが小さかったり、逆に下あごが大きすぎたり、顎がずれていたりして嚙み合わせが逆になってしまうと(反対咬合、交叉咬合といったりします)うまく頬を排除できず噛んでしまうことが多くなります。

舌をよく噛んでしまう場合は、下の歯並びに問題があるかもしれません。
顎が小さくて歯の生えるスペースが足りず、本来の歯が出る位置より内側に歯が生えてしまうと、舌の動きを邪魔したり、舌を挟みやすくなったりします。

歯並びが原因の場合は、噛み合わせを少し調整して改善する場合もありますが、基本的には矯正をして正しい歯並びにする治療が必要となりますので、お口の中全体を見てトータルで診断していく必要がありますのでご相談下さい。



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