オーラルフレイルという言葉をご存じですか?
『オーラルフレイル』を理解して、健康と長寿を目指しましょう。
当院では予防歯科に力をいれており、8020運動やオーラルフレイルの啓発に取り組んでおります。
『オーラルフレイル』は、滑舌低下、食べこぼし、わずかなむせ、かめない食品が増えるなどのささいな口腔機能の低下から始まります。
オーラルフレイル(oral frail)とは、oral(口腔の)、frail(弱い)という語が表す通り、高齢になって口腔の筋肉や活力が衰え、歯・口の機能が虚弱になることで、早めに気づき対応することが大切です。これらの様々な口の衰えは身体の衰え(フレイル)と大きく関わっています。
この「オーラルフレイル」の始まりは、ほんの些細な症状から進行するので見逃しやすく、気が付きにくい特徴があるため注意が必要です。
オーラルフレイルは、次のようなサイクルで進んでいきます。
最初がプレフレイル期です。口腔ケアへの関心が低下して、歯周病やむし歯に悩まされるようになって、歯を喪失してしまいます。
次に起こってくるのがオーラルフレイル期です。口腔機能の低下によって、会話や食事に不具合が生じてきます。そのために食欲が低下したり日常の活動範囲が狭くなったりしてきます。
オーラルフレイルが進行するとサルコ・ロコモ期になります。これは咬合力や舌の筋力の低下によって食べる量が少なくなり、そのために低栄養の状態になるというものです。
さらに進行するとフレイル期になって、咀嚼や嚥下に障害が生じて要介護の状態になってしまうのです。
こうしたサイクルに陥らないよう、まずは日々の歯磨きと定期健診でお口の健康を保ちましょう。
当院の「オーラルフレイル」への対応
高齢期における人とのつながりや生活の広がり、共食といった「社会性」を維持することは、多岐にわたる健康分野に関与することが明らかとなってます。この多岐にわたる健康分野には歯や口腔機能の健康も含まれており、これら機能の低下はフレイルとも関連が強いことがわかっています。 歯周病やむし歯などで歯を失った際には適切な処置を受けることはもちろん、定期的に歯や口の健康状態をかかりつけの歯科医師に診てもらうことが非常に重要です。また、地域で開催される介護予防事業などさまざまな口腔機能向上のための教室やセミナーなどを行っております。
当院は、予防歯科と「8020運動」に『オーラルフレイル』という新たな考え方を加え、健康長寿をサポートして地域に貢献していきたいと思います。
池田歯科医院・こども歯科:https://ikeda-shikaiin.com/
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