虫歯とフッ素の働き フッ素は虫歯予防になる?

   

虫歯とフッ素の働き フッ素は虫歯予防になる?

「むし歯予防のためにフッ素を定期的に塗ると歯に良い」ということは、聞いたことがあると思います。
予防歯科の進んだ北欧や米国ではフッ素は歯の栄養素の一つとして捉えられています。
子供の虫歯予防のために保健所や3歳児健診でも行っているフッ素塗布。
CMでも「フッ素入り」という言葉を耳にする事がありますね。
しかし、「歯にフッ素を塗っても身体に悪い影響は?」と心配になられる人もいらっしゃると思います。
当院でも、フッ素は毒だ。インターネットにそう書いてあったからうちの子には塗らないでください。

確かに、フッ素の摂取のし過ぎは身体によくありません。

適性な量がポイントだと思います。

今まで大学や学会でもそのようなフッ素は毒情報は聞いた事は有りませんが、過去のやり方にこだわらず速やかに最善の方法を採用するのは臨床の現場に立つ者の大切な役割だと思い、色々とフッ素に関する事を調べてみました。

歯のフッ素が毒ということに関しては、ネット上に間違った情報が錯綜しており、これが事実であるとするならば、フッ素を安全かつ有効に使用して効率的に虫歯予防するには、どうしたら良いかを明らかにしなければなりません。

歯に塗るフッ素の安全性

公益財団法人日本中毒情報センターが発表した資料「保健師・薬剤師・看護師向け中毒情報 フッ素含有の歯磨き」によれば、フッ素の中毒量は体重1kgあたり0.005~0.01gとなっています。
例えば体重50kgの人であれば、フッ素中毒量は0.25~0.5gに相当し、歯磨き剤に換算すると250~500gになります。
つまり、いっぺんに歯磨きチューブ1本以上を丸呑みでもしない限り、フッ化物入りの歯磨き剤や洗口液などを少々誤飲した程度では、中毒症状が発生するとは考えにくいのです。
また、歯医者さんで塗るフッ化物歯面塗布では比較的高濃度のフッ化物を使用します。

これは歯科医師または歯科衛生士による施術ですから、患者様がフッ化物を多量に摂取してしまうような心配はまずありません。

つまり、フッ素塗布は、普段の歯みがきや、たまに歯医者さんでフッ素塗布をする程度では、人体に影響するような副作用はありません。

フッ素が虫歯予防になる理由とは

歯の再石灰化を促進する

人間の歯は食べ物を食べたり、繁殖した虫歯菌などにさらされたりすることで、カルシウムやリンなどが溶け出してしまいます。

放っておけば虫歯菌に侵されて虫歯になったり、歯周病菌によって歯周病になりうるリスクがあり、それを補ってくれるのがフッ素です。

歯からカルシウムやリンが溶け出す機序は、口の中に残った食物残渣を虫歯菌が食べて代謝する事で、老廃物として酸を出します。

それが歯に付着することでCaやリンが溶け出す事になります。フッ素は、その溶け出したカルシウムやリンを歯に再び吸収する作用「再石灰化」を促進して、健康な歯へと導いてくれる役割を果たすのです。

つまり、再石灰化とは歯を守るための非常に大切なメカニズムで、この「脱灰」と「再石灰化」のパワーバランスが崩れると、虫歯になりやすくなってしまいます。

逆に、積極的にフッ素を用いて再石灰化を促進する事によって歯の表面が強化され、脱灰がしにくくなることがわかっています。それだけ再石灰化のパワーは絶大なのです。

あらゆる危険から歯を守る効果

フッ素は、表面を酸に溶けにくい状態に修復してくれ、虫歯菌、歯周病菌などの細菌から歯を守ってくれます。

歯の表面が酸などで溶けてしまうと、虫歯菌や歯周病菌などの細菌が侵食しやすくなります。しかし、フッ素でガードの固い強い歯をつくることで、虫歯や歯周病などの菌にやられないように守ってくれるのです。

虫歯菌の酸の生成を防いで虫歯予防に

フッ素は、歯を酸から守るようにコーティングするだけでなく、酸の働き自体が弱まるよう働きかけてくれます。

そのため、歯垢などは歯磨きなどでキレイに落としきれないこともありますが、もし、磨き残しの歯垢があったとしても、生み出す虫歯の原因菌の働きを弱め、発生させる酸の量を抑えてくれるのです。

そのため、虫歯予防の一つの砦となり、より虫歯になりにくい環境を整えてくれます。

実は大人にもフッ素は重要

大人になると、不規則な生活や、歯科治療などにより2次むし歯(治療済の歯が再度むし歯になる)になりやすく、むし歯リスクが上昇することがあります。また年齢が進むにつれ、歯周病によって歯茎が下がってしまい、セメント質とよばれる表面が弱い部分が露出し、むし歯になりやすくなります。

歯科研究では、フッ素配合ハミガキ剤を使うと歯の根元のむし歯を67%も抑制可能という結果も存在します。

フッ素ケアは大人にも非常に大切なケア方法なのです。



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