前歯と奥歯の歯周ポケットでは危険度が違います!
前歯と奥歯の歯周ポケットは危険度が違う!
今回は前歯と奥歯の歯周ポケットの危険度の違いの説明です。
歯周ポケット検査の模式図です。プロービングデプス(歯と歯肉の境目の隙間深さ)5mm以上あると危険といえます。
このプローブ(下写真)で測定します。1mm毎にメモリが付いていて5mm毎に太いメモリになっています。
前歯で5mmの深さがある場合です。
次に奥歯で5mmの深さがある場合です。奥歯では5mm以上歯周ポケットが形成されている場合、根と根の間まで歯周病が感染していることが多いのです。この根と根の間を「根分岐部」といい、ここまで歯周病が進行した場合は「根分岐部病変」といいます。
前歯は1本しか根がありませんが、下写真のように上顎の奥歯では根が3本、下顎の奥歯では根が2本あります。一度歯周病に感染すると、奥歯では根が複数ありますので、細菌の除去、歯と歯肉の再付着が達成しにくいため治りにくのです。
つまり、同じ5mmの歯周ポケットでも前歯と奥歯では危険度が違うのです。
私は、基本的には奥歯の歯周病治療を優先します。また、歯周外科治療も奥歯は特に重要です。前歯はスケーリング・ルートプレーニングのみで治癒することも多いですが、奥歯はフラップ手術などの歯周外科を行うことも多いのです。
歯間ブラシ、歯ブラシも前歯は簡単にブラッシングできますが、奥歯は困難です。困難な奥歯からブラッシングをするようにお勧めします!
佐賀市 当院 歯周病治療
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