口腔癌検診

   

「口内炎だと思っていたら ・ ・ ・」

「口内炎だと思ってほうっておいたら『がん』だったという患者さんもいらっしゃるほど
口内炎などと似たような症状であるため、癌だと気付かず見逃してしまうことも多く、
舌癌の場合は初期からリンパ節への転移が起こりやすいこともあって、注意していないと非常に危険です。
日本で最も多いのが舌にできる「舌癌」で、口腔がんの約60%を占めています。

歯肉癌も他の疾患、例えば歯周病などと症状が似ているために気付かれず発見が遅れてしまうこともあります。

※注意:口内炎から「がん」に進行する事はありません。

前がん病変、あるいはがんの初期の状態を口内炎と間違える人が多いということです。

口腔がんとは


口腔がんとは、その名の通り口腔内、つまり口の中にできる悪性腫瘍の総称です。

口腔がんに進行する病変には、おもに2つあります。

白板症(はくばんしょう) 口の中の粘膜が厚くなり、白く見える病変です。6~10%が「がん」に進行すると言われています。
紅板症(こうばんしょう) 口の中の粘膜が薄くなり、赤く見える病変です。50%が「がん」に進行すると言われています。
どちらも舌だけでなく、口の中の粘膜全てにできます。

半年に1度は口の中をチェックしましょう。口内炎のような症状が2週間以上治らなければ、診てもらうことをおすすめします。
口腔がんは、初期症状のうちに発見できれば、5年生存率が90%を超え、完治する可能性が高いのも検診を啓蒙する理由です.

口腔がんは生命に関わる重大な疾患であることは勿論、生活するに当たって重要な役目を果たす
「食べること」「話すこと」「呼吸すること」といった機能が損なわれる為、深刻な問題になります。

口腔癌の特徴

口腔癌は癌全体の約2%にすぎませんが年間約7,000人が口腔がんに罹患し、
亡くなる人も3000人を超えており30年前の統計と比較してみると、約3倍に増加しています。

日本における口腔がんの年齢的な特徴は、年齢別では50歳以上が約80%を占めています。
性別では、男性は59.1%、女性は40.9%で、約3:2で男性に多くみられ、 高齢化社会を迎えた日本では、
口腔がん患者が、さらに増加すると予想されます。

口腔がんの検査方法

口腔がんの検査方法は、大きく分けて「視診・触診」「病理検査」「画像診断」の3つ。

当院にて、最初に行われるのは、視診触診で、口の内部全体を細かく診査診断し、
小さな鏡とライトを使って唇の内側や歯肉、口腔底部、舌の上下側面などを丁寧に診ていきます。
更に首下の頸部にある、顎下のリンパ節に移転していないかどうかも確かめ、画像診断を行っていきます。

必要があればそこから大学病院や癌センターなどに紹介状を書いて信頼できる専門医を紹介致します。

口腔癌の予防法

    1. 定期的に歯科検診を受け、口腔内の状態を整える。
    2. 破損したり適合の悪い詰め物や入れ歯は早めに修復する。
    3. タバコを吸わない
    4. アルコールは適量に
    5. 新鮮な野菜・果物を毎日食べる。
    6. 口腔内をを常に清潔に保ち、虫歯や歯周病を予防する。

特にかかりつけの歯科医院で定期的な歯科検診を受けることは、適合の悪い詰め物やかぶせ物・入れ歯などを事前に発見して修復・調整したり、口腔内を清潔にすることで
口腔癌の予防効果が有り、もし口腔癌になってしまったとしても、初期症状のうちに発見することができます。

口腔癌は進行してしまうと恐ろしい病気ですが、初期症状の段階で発見できれば完治できる可能性が高いので、常に口腔内をチェックすることが大切です。



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