中高年の歯科治療
佐賀県佐賀市の歯医者、池田歯科こども歯科医院では、シニアの方が安心して治療を受けられるよう「中高年の歯科治療・定期健診」に注力しています。
日本では100歳以上の人口が9万人を超え、平均寿命の延伸により「人生100年時代」と言われるようになりました。
しかし現在の日本では、60歳以上の多くが何かしら歯を失っています。
中高年世代が残りの40年を元気で楽しく生活するためには「歯の健康」が重要です。
歯を失っても入れ歯で十分と思っていませんか?
実は「味覚」は舌以外にもあり、上あごや頬粘膜にも存在します。入れ歯がお口の中に入ると粘膜が覆われ、味が感じにくくなります。
また入れ歯は口の中で異物感が生じやすく、話しづらいなどの毎日の生活にも影響を及ぼします。
ご存知でしょうか?
入れ歯は天然歯の3分の1しか噛めない
入れ歯になると何でも食べれるわけではありません。
硬い物がうまく噛めなくなったり、お肉なども噛みきれなくなることも多くなり『あくまでも義歯は義歯』
自分の歯のようには代われないことを実感します。
一方、天然歯は何でも噛み切れます。
さらには天然歯には「歯根膜」という歯周組織があり、噛んだ時のかたさや感触を脳に伝えるセンサーの役割があり「歯ごたえや食感」が分かるため食事に美味しさをプラスしてくれます。
歯を失うと歯根膜は歯と一緒に撮れてしまうため、入れ歯の部分は歯ごたえがゼロになってしまいます。
天ぷらの「サクッ」
せんべいの「パリッ」
きゅうりの「ぽりぽり」
などの食感や歯ごたえは入れ歯では感じれません。
すでに何本か歯を失った経験がある方は、残っているご自身の歯を大切にし、定期的なメンテナンスを心がけ、生涯自分の歯で食べる生活を目指していきましょう。
中高年の方に起こりやすい歯のトラブル
歯周病
中高年世代では、歯周病により歯を失う方が増えてきます。
歯周病は通常、ゆっくり進行するため30〜40代で始まった歯周病が中高年になると末期となり歯を失うケースが多くあります。そのためできるだけ早めの歯周病ケアが重要です。
歯周病がある程度進行していても適切な治療で進行を止め、抜歯を避けることができます。
歯の隙間につまる
歯茎が下がってくると歯と歯の間に隙間ができ、見た目が悪くなるだけでなく食べ物がはさまりやすくなります。
この黒く見える三角形の隙間は「ブラックトライアングル」とも呼ばれます。
知覚過敏でしみやすくなる
歯ぐきが下がると歯の内部である象牙質が露出し、歯の神経に刺激が伝わりやすくなることで、歯の痛みが引き起こされます。
象牙質知覚過敏症は虫歯や神経の問題がなくても、歯みがきや食事などの刺激で一時的な痛みを感じる症状です。
若い時より歯並びが悪くなる
歯周病が進行すると、歯を支える組織が破壊され、歯がぐらつく状態になります。
歯がぐらつくと、周囲の歯がその歯のスペースを埋めようとします。この結果、歯列に不規則な歯の移動が起こり、歯並びが悪くなることがあります。
また、歯周病によって歯が失われると、その部分に隣接する歯が傾いたり、歯列全体のバランスが崩れることもあります。
根面むし歯
「根面むし歯」とは、歳をとることや歯周病などの理由で、歯茎が下がり、露出した歯の根元にできる歯の問題であり、中高年に特有の歯のトラブルです。
根面むし歯は、病変の境界や深さが不明瞭であり、修復が難しいことがあります。
歯肉の下や歯を囲む部分に進行するため、過度に削ると歯を傷つける恐れがあるため、高齢者の根面う蝕には、削ることなく「再石灰化療法」で管理することが重要視されています。
『銀歯』の中の虫歯
銀歯は劣化しやすく隙間が生じやすいという特徴があります。
6年以上前に治療した銀歯の中は虫歯になっていることが多く、歯に痛みがなくても要注意です。
特に神経がない歯は虫歯になっても痛みが出ないため、レントゲンでの確認が必要です。
銀歯の中で歯がボロボロになっている場合は最悪のケース、抜歯になる方もいらっしゃいます。
強烈な口臭
口臭の主な原因は口腔内細菌です。加齢により唾液の分泌が減少し、口内の浄化作用が低下します。乾燥した口内では細菌が増殖し、舌や上あごにも多く付着します。
口臭は、細菌が糖を分解する際に発生するガス「揮発性硫化化合物」によるものです。その臭いは、生臭いニオイや卵が腐ったような匂い、すっぱい匂いなどさまざまです。
口臭の原因が虫歯や歯周病の場合、歯科治療で口臭が解消されます。
また、虫歯や歯周病がないにもかかわらず口臭がある場合もあります。その多くは舌苔が厚く付着していることが原因です。
口が渇く・舌痛症
加齢によって唾液腺が萎縮し、唾液の分泌が減少することがあります。
また歯の数が減少すると咀嚼に必要な筋肉が衰えるため、唾液の分泌量が減少し口腔内が乾燥します。
シニア世代では、持病を抱える人が増え、高血圧、糖尿病、シェーグレン症候群などにより口腔乾燥が生じることがあります。
乾燥度が強いと舌がヒリヒリ痛む場合があり、女性で口腔乾燥症の方は比較的、舌痛症も併発される方が多いです。
オーラルフレイル
「オーラルフレイル」とは、口の感覚や咀嚼、嚥下機能などが徐々に弱まる症状です。
「最近、お茶や汁物でムセる。」
「舌が回らず発音がいまいちで、よく聞き返される」
「半年前と比べて堅いものが噛めなくなってきた」
年齢に伴ってお口の機能が低下していませんか?
当院では50歳以上の方の口腔機能低下症の検査を実施しています。
この検査を通じて早めに気付き、しっかり対策することで、食事を楽しんだり健康を維持することが出来ます。
噛み合わせの悪化
噛み合わせが悪くなる原因の一つとして「歯が抜けた部分の放置」が挙げられます。
歯が抜けてそのままにしておくと歯が傾き、噛み合わせが狂うだけでなく、歯間部に虫歯が出来やすくなります。
噛み合わせが狂うその他の要因としては歯軋り・くいしばりや歯周病、偏側噛み癖、親知らずなどが挙げられます。
しっかり噛めると「健康寿命」が延びる!
日本は世界でも有数の長寿国ですが、重要なのは「認知症や要介護状態」での長生きではなく、何でも自力で生活できる「健康寿命」です。
歩行や食事、入浴などを自力で行える「健康寿命」を延ばしてこそ、生き生きとした老後を送ることができます。
40〜50歳代にしっかり定期検診・歯のメンテナンスをし、歯を健全な状態で残すことで70歳以降も元気に過ごせます。
「噛む機能」は健康維持に必須!
人間のエネルギー源は「食事」。しっかり食べ物を噛んで飲み込むことは健康の基盤を築く上で極めて重要です。
噛む力が弱まると…
認知症リスクが高まる
物を噛むことで脳内の血流が増加し、神経活動が活発化します。
脳への血液供給が増えることで脳が刺激を受け、噛むことが脳の活性化につながります。
近年では歯周病が認知症の発症や悪化に関与することがわかっています
②低栄養や栄養バランスの偏りにより、全身の健康が悪化する
歯周病や虫歯で歯を失い、噛む力が弱まると肉や繊維質の野菜をしっかり噛み切れずタンパク質やビタミンが不足しがちになります。
筋肉量が減ることで歩行などの運動能力も低下して悪循環を招きます。
③飲み込む力が弱まる(嚥下障害)
口周りの筋肉機能が低下すると、食べ物を飲み込む嚥下機能も影響を受け、『嚥下障害』の発生リスクが高まります。
嚥下障害によって引き起こされる「誤嚥性肺炎」は高齢者にとって怖い病気です。
肺炎による65歳以上の死亡率は非常に高く、90歳以上では死因の第2位となっています。
胃癌の要因の一つとしてピロリ菌が有名
胃癌の原因として口の中のピロリ菌が懸念されています。
胃に侵入する経路としては唾液からの侵入やハグキの炎症部位から血管内を通っての侵入が挙げられます。
最新の研究では歯周病患者の歯周ポケットに多数生息していることが判明しています。
ピロリ菌に感染すると胃の環境を悪化させるため胃癌だけでなく、胃潰瘍や胃炎などの発症リスクが高くなります。
口腔内の悪性菌がさまざまな病気を引き起こす
ポルフィロモナス・ジンジバリス菌など毒素の高い口腔内の悪性菌は胃癌、食道癌、感染性心内膜炎、リウマチ、動脈硬化、糖尿病の悪化などを招く要因となります。
定期的な歯周病治療で悪性菌を除去し全身疾患への波及を防ぐことは健康寿命の延伸につながります。
歯周病は慢性炎症であり、完治しづらかったり再発しやすい病気です。
そのため、一度治療したから大丈夫というわけではございません。
完治はしていないが、歯周病治療によって歯ぐきの状態が安定した後はその状態を維持し再発を防ぐために行う歯周病安定期治療(SPT)が必要です
保険適用で続けやすい歯周病予防治療。
歯周病は進行すると歯を失う原因にもなるため、定期メンテナンスのSPTを受けることが天然歯を守る鍵となります。
何でも食べれたあの頃の感覚を取り戻したい!という方へ
インプラントで若い頃の噛みごたえを!
自然な見た目と、自分の歯のようにしっかりとした噛む力を求める方におすすめの治療法です。
この治療法では、失った歯の代わりに人工歯根を埋め込み、セラミックなどの歯をかぶせます。
人工歯根は骨としっかりと結合するため、どんな食べ物でもしっかりと噛むことができます。
https://ikeda-shikaiin.com/implant
より自然な見た目の入れ歯をご希望の方へ
ノンクラスプデンチャー
部分入れ歯で金具が見えてしまうのが気になる方にはおすすめです。
メリット
①うすく、軽く、弾力性があるため装着感が良い
特殊な樹脂素材で作られており、フィット感が非常に良いと言われています。
床の厚みが薄くなるため、軽く、装着時の違和感が少ないです。
②見た目がキレイ
特殊な樹脂で歯茎と同じ色に仕上げられているため、口元から見て違和感が少ないです。
そのため、「入れ歯をしていることを他人に気付かれたくない」「見た目の良い入れ歯を希望する」という方々から好評です。
③残存歯への負担が少ない
一般的な保険の入れ歯は、残存歯に金属クラスプを使用して固定するため残存歯に負担が強くかかります。
一方、ノンクラスプデンチャーは、クラスプを使わずに床で歯茎と歯を覆うことで固定されます。
これにより保険義歯より周囲の歯への負担が軽減されます。
デメリット
①長期に使用しているとゆるんでくることがある
毎日、義歯を出し入れしているうちに長期使用で、歯茎を覆う部分がゆるんでくることがあります。
②修理時に義歯を技工所に預ける必要がある
義歯の調整は歯科医院で可能ですが、入れ歯を修理する場合は状態によってはお預かりして技工所で修理する場合があります。
インプラントには抵抗あるけど費用を抑えて見た目がキレイになりたい
そんな方にはスマイルデンチャーがおすすめです。
費用目安12万〜19万+税
(欠損歯の数により費用は異なります)
当院では歯を失った場合の治療はもちろんのこと、これ以上歯を失わないようにする「予防歯科」に力を入れています。
歯を失った背景には一人一人、理由があるかと思います。
歯医者が怖くて行けなかった。仕事や家庭の事情でなかなか定期検診に行けなかったという人も多いのではないでしょうか?
当院ではそんな方にも前向きに歯科治療に向き合っていただけるよう全力でサポートさせていただきます。
以前は歯科医院に足を運ぶ患者さんのほとんどは、歯の痛み、銀歯が取れた、ハグキが腫れたなどの症状を緩和させるための対症療法が主流でした。
このような場合、歯を削って詰めたり、お薬を出したりする応急処置を行うと、一時的には症状が改善します。
しかし、根本的な原因を突き止めて対策を取らなければ、虫歯や歯周病は再発しやすくなります。そこで重要になるのが予防歯科です。
予防歯科は、口内環境を清潔に保ち、虫歯や歯周病を予防することを目的とした治療です。
当院では、専門的な指導を受けた歯科衛生士による歯のクリーニングや歯周病菌の除去などを行います。
虫歯や歯周病の発症を防ぎ、さらに健康になることを主眼とした予防(メンテナンス)を重視しています
佐賀でシニア世代の歯科治療、定期検診は池田歯科にお任せください
中高年世代の歯科健診やお口のトラブルでお悩みの方に対応するため、当日でも随時受け入れをしています。
欠損補綴治療や歯周病治療に精通した歯科医師が在籍しており、幹線道路沿いにありますので佐賀周辺にお住いの方に通院が便利な歯科医院です。
佐賀市・鍋島町・小城市・神埼市・吉野ヶ里町・多久市・大和町、上峰町、久保田町などから毎日100人を超える患者様が治療や歯科検診で来院されます。
アクセス
佐賀駅から車で7分の歯科医院
〒840-0859
佐賀市新栄西1丁目2-45
神埼市、小城市からも車で20分程度の歯医者さん
人生100年時代は、お口の「健康」こそが最大の資産です!