親知らず専門外来
- 「親知らずを抜くのに、最適な時期てあるの?」
- 「親知らずを抜くメリットは?」
- 仕事が繁忙期なのに親知らずが痛み出した
- 仕事が休めず、なかなか親知らずを抜きに行けない
- 妊娠中に親知らずが痛み出したけど抗生剤を飲みたくない
- 歯並びが悪くなる
- 嚢胞が出来ていることがある
- 急なハグキの腫れや痛みが出る
- 歯周病や虫歯になる、悪臭がする
- 顎が小さく親知らずの生えてくるスペースがない方
- 親知らずが斜めまたは横向きに生えている方
- 歯肉切開の範囲や粘膜剥離など抜歯による傷を最小限に抑えられる
- 手技が素早く抜歯までの時間短縮が可能
- 医療設備が充実していれば綿密な抜歯計画により安全かつ丁寧な抜歯が可能
- 歯牙移植や難抜歯、インプラントなど外科手術に精通している
- 歯科用コーンビームCTなどの最新設備が充実している
- 患者数が多く経験値、症例数が豊富かつ抜歯後の痛みや腫れなど急患を受け入れる体制が整っている
- 歯牙移植に使える
- ブリッジの土台として使える
- 入れ歯を安定させるための歯として使える
- 抜歯後の腫れ
- 麻痺、シビレ
- 長時間の出血
- 親知らずの落下
- 周囲の歯への影響
- お顔の内出血
- 骨の露出
- ネオダイン液(ユージノール):鎮痛作用
- 局所麻酔軟膏のプロネスパスタ:鎮痛作用
- テトラサイクリン:持続的殺菌作用
- スポンゼル(止血用吸収性ゼラチン): 適度な湿潤効果
親知らずについて
親知らずは第3大臼歯とも呼ばれ、だいたい18〜20歳頃に生えてきます。
親知らずは必ずしも抜く必要はありませんが、横や斜めに生えることにより、歯茎の腫れや痛み、虫歯や歯周病、口臭の要因になるなど様々なお口のトラブルを引き起こします。
親知らず抜歯の最適なタイミングは?
実際に抜くとなると「腫れたらやだな」「怖い、痛そう」など、先延ばしにしたくなる気持ちも出てくるでしょう。
親知らず抜歯のタイミングについて、次のような疑問はありませんか?
親知らずの抜歯は20歳ぐらいがオススメ!
親知らずは、一般的に18〜20歳頃に生えてきますが30代で生えてくる方もいます。
生えてきたばかりの親知らずはできるだけ早いうちに抜いた方が
「歯や顎へのダメージを最小限に抑えられ、回復も早い」
ことから一般的に抜歯する適切な時期は、20歳前後とされています。
20歳前後が最適な理由・詳しい解説
仕事やプライベートに影響が出にくい
比較的時間に余裕がある若いうちに抜歯をしておくと、仕事や私生活に影響が出にくいメリットがあります。
例えば、親知らずを放置していた場合、下記のような状況になるリスクがあります。
社会人になると仕事上の責任が増えたりと時間的拘束が出てきます。
忙しい時期や大事な日に限って親知らずがズキズキ痛み出したり、土曜日が仕事で日曜日は歯科医院が開いてなかったりと抜歯のタイミングを失ったりしかねません。
抜歯までは出来たけど、抜糸や消毒に行く時間がとれないことも。
時間に余裕があるうちに抜いておくことで、親知らずのトラブルを回避できます。
妊娠中はホルモンバランスの影響で口腔細菌が増殖しやすく親知らずが腫れてしまうことがあります。
一般的に親知らずが腫れたり炎症が強い場合には抗生剤で抑えますが、妊娠中はお薬に制限があり、治療ができる時期や治療内容にも制限があることから若いうちに抜歯することでリスクを回避できます。
抜く時間を短縮できる
まだ若いうちであれば、歯がまだ硬くなっておらず骨との癒着もないため、抜歯の難易度が低くなります。
顎の骨も柔らかく顎関節に問題がないことも多いため、大きく口を開けやすく、抜く時間の短縮につながります。
抜く時間が短いと周囲へのダメージも最小限に抑えられるともいうメリットがあります。
また、下の親知らずに関してですが歯として完全に成長する前の抜歯も可能です。
歯は、歯肉から出ている歯冠という頭の部分から先に作られ、その後、歯ぐきの下にある歯根が作られていきます。
下顎には太く大きな神経が通っており、抜歯により傷をつけると麻痺を引き起こします。
全体としては1%ほどの危険率で、オトガイ部や下唇が麻痺する場合があります。
麻痺は基本的には治癒しますが、治癒するのに1~2年かかる場合もあります。感覚的な麻痺なので、口を動かせない麻痺ではありません。
歯根が成長しきる前に抜歯すると、下顎管という大きな神経が通っている管にダメージを与える危険を回避できます。
口腔内への悪影響を回避できる
親知らずの放置はさまざまな悪影響を及ぼす可能性があります
親知らずで歯並びが悪くなるってどういうこと?
必ずしもすべての人が親知らずで歯並びが悪くなるわけではありません。
しかし下記の2つに該当する方は、親知らずによって歯並びが悪くなる可能性があります。
①顎のスペースに対して大きい親知らずが生えてしまうと、隣接する歯を前に押し出して歯並びが乱れることがあります。
②また歯茎の下に埋まっており半埋伏歯、完全埋伏歯と呼ばれる斜め・横向きに生えている親知らずは、時間をかけて後ろから隣接する歯を圧迫し、10数年後に下の前歯がガタガタになることも。
親知らずに「嚢胞」が出来ていることがある
痛みが全く無くてもレントゲンを撮ると、親知らずに「含歯性嚢胞」が出来ている方もいらっしゃいます。
ほとんどの方はびっくりされますが、放置していると顎の骨が吸収されたり、隣の歯の歯根が溶かされ、歯がグラグラして奥歯に悪影響をもたらします。
発見したら早めの対処が必要です。
若いうちは回復力・免疫力が高い
10代後半や20代は、免疫力が高く治癒スピードが早いことも、若いうちに親知らずを抜いた方が良い理由の一つです。
抜歯後は骨や歯肉周辺にもダメージを受けるため、炎症が広がり腫れや痛みが起きがちです。
回復力が速く免疫力も強い年齢での抜歯は比較的リスクを抑えられることがあります。
抜歯技術に研鑽を積んでいます
親知らずを抜いた後、腫れた!て話を周りで聞いたことがある人も多いかと思います。
そのような事前情報があると誰しもが親知らずの抜歯にはためらってしまうものです。未知なる体験ですから親知らずの抜歯と聞いて怖くない人の方が少ないと思います。
池田歯科こども歯科では患者様が出来るだけ痛みを感じない、腫れの少ない親知らず抜歯を行うために、技術も含めて研鑽を積んで参ります。
痛みへの配慮 3つの取り組み
世界最細の麻酔針
針は細ければ細いほど、刺された感覚が薄くなります。
当院では超極細針の使用によりチクっと刺すときのお痛みを減らすことができます。
電動麻酔注射器
手の感覚で麻酔を行うと急激に麻酔液を注入してしまうリスクがあり、痛みを感じる原因になります。
池田歯科ではコンピュータ制御の電動麻酔注射器を使い、一定の速度と圧で麻酔を行うため痛みを軽減することができます。
カートリッジウォーマー
麻酔薬が冷えて体温の差が大きいと体内に入った時に痛みを感じやすくなります。
当院では麻酔薬を事前に温め、体温と同じ麻酔薬を使用しています。
親知らず抜歯の痛み・腫れを軽減する方法
①歯科医院でのクリーニング
口腔内に細菌が多い状態だと抜歯した傷口に感染して炎症が強くなるケースがあります。
ご自宅での歯磨きだけでは取り除けない口腔細菌を歯科医院で徹底的に除去してから抜歯に臨みましょう。
②抜歯後の「頻繁なゆすぎ」「強いゆすぎ」はしない
親知らずの抜歯後、順調に治癒せず骨が露出してしまう状態をドライソケットといいます。
通常、歯を抜いた後は血餅という血の固まり、いわゆる「かさぶた」が穴を塞ぎ、その外側を少しずつ皮膚が覆うことで、治癒していきます。
しかし、過度なゆすぎをすることで「かさぶた」が作られず、感染してドライソケットを発症し強い痛みが長引きます。
抜歯後は血の味がするからと言って絶対に過度なゆすぎは控えましょう。
ドライソケットはさまざまな要因で起こると言われていますがドライソケットになる患者さんの70%は、このゆすぎ過ぎによるケースです。
③口腔外科が得意な歯科医師に抜いてもらう
親知らずの抜歯は生え方により骨を削合することもあり、抜歯の難易度によって痛みや腫れの出やすさが違ってきます。
口腔外科の技術や知識レベルが高い歯科医師であれば
そのため体へのダメージが少なくなり抜歯後の痛みや腫れが最小限になるのです。
下記のような特徴を持つクリニックが親知らずの抜歯で歯医者さんを選ぶポイントとなります。
④体調を整えておく
睡眠不足や食欲不振、風邪気味だったり、疲労が溜まっていたりすると「免疫力」が低下し腫れや痛みが出やすくなります。
また糖尿病や肥満などの基礎疾患がある方や喫煙習慣がある場合には、傷の治癒不全を起こし痛みの原因になることがあります。
可能であれば抜歯前後の4日間くらいは禁煙・節煙が望ましいです。
当院では「不必要な抜歯」は行いません
親知らずを残しておくメリットとしては将来的に歯を失ったときに役立つ点です。
など歯を失ってからの治療の選択肢を広げるメリットがあります。
「矯正専門医」がいる歯科医院だからこそできる親知らずの利用法
矯正治療で親知らずを動かす
親知らずの1本手前の歯を失った場合の治療方法です。
矯正用ワイヤーを利用して、親知らずを移動させ失った歯の位置まで持っていきます。
歯牙移植やインプラントのように外科処置を行わないので、細菌感染のリスクが少なく、時間はかかりますが、身体に優しい治療法です。
その他、残した方が良い親知らずとしては「正常に生えている健康な親知らず」や「完全埋伏で歯並びに影響しない親知らず」があります。
そのため、当院では診察・検査を受けた上で、抜かなくても良いと判断された場合には積極的に残しておく提案をさせていただきます。
親知らずを抜くリスクをしっかり理解
親知らず抜歯の流れ
1,ご問診
まずは全身状態や服用されているお薬、当日の体調などのついて問診を行います。
もし抜歯前に内科や他科に問い合わせが必要な場合は、日を改めて抜歯を行うことになります。
2,CT撮影
親知らずの抜歯をする際には必ずCT撮影を行います。(保険適応)
親知らずと神経や副鼻腔、周囲の歯との位置関係を確認して抜歯の可否や難易度を判断します。
3,麻酔(徹底した痛みへの配慮)
下の親知らずの場合は伝達麻酔、上の親知らずの場合は浸潤麻酔という方法で麻酔を行います。
また術前に痛み止めを服用していただきますので、術中に痛みを感じることはほとんどありません。
4,歯茎の切開
下の親知らずで半分ぐらいしか歯が見えていない場合は、歯茎の切開が必要となります。
5,抜歯
斜めに生えている親知らずの場合は、歯を半分に切り分けて抜歯します。
上の親知らずの抜歯はごく短期間で完了します。
6,縫合と止血
歯茎の切開が必要な場合は、抜歯後に縫合を行います。
しばらくの間ガーゼを噛んでいただいて、血が止まったことを確認して抜歯を終えます。
抜歯費用の目安
生え方 | 抜歯費用 |
まっすぐ | 約¥2,000~¥3,000 |
斜め | 約¥3,000~¥4,000 |
真横 | 約¥5,500~¥8,000(CT費用含む) |
親知らずの生え方(真っ直ぐや斜め等)や神経に近い場合は追加でCT撮影(約¥3500)費が発生する場合があります。
初診または再診
パノラマレントゲン撮影
お薬
の有無により費用は異なります。
親知らずを抜くのが怖い
経験豊富な医院で抜歯したい
親知らず抜歯が痛いのは嫌
このようなお悩みは
佐賀市鍋島の歯医者 池田歯科こども歯科の親知らず抜歯専門外来へ
ドライソケットの症状
通常、抜歯をして48時間後が炎症のピークになります。
その後、痛みも腫れも徐々に治まってきますが、ドライソケットの場合、抜歯後4、5日目くらいから痛みがひどくなる事が特徴としてあります。
痛みの特徴として、食事での刺激で鋭敏な痛みが走ります。
じっとしていても激痛が続くので痛み止めが手放せない感じです。
このような痛みを感じた場合は、我慢せず、すぐに歯科医院を受診するようにしましょう。
ドライソケット治療の4原則
1) 抜歯窩は適切な湿潤状態を保つ
2)再掻爬は基本的にNG
3) ステロイド剤が入っている軟膏は禁忌
4) 洗浄には強い消毒液を用いず生理食塩水を使う
再掻爬の目的は再出血させて湿潤状態を作ることですが、再掻爬をすると過剰に再出血したり、激痛を招き、治りを遅延させるので余程のことがない限りは行いません。
もし再出血させた場合はテルプラグ(止血剤)を挿入します。
テルプラグの特徴として抜歯窩の形に似た弾丸型なので抜歯等の閉鎖に向いています。
ただし血液を吸収すると僅かに収縮するので、少し大きめのサイズを選ぶことがポイントです。
生理食塩水で抜歯窩を洗浄
ドライソケット内に溜まった食べカスや汚染物を注射器に入れた生理食塩水で3回ほど洗浄します。
この時、強い消毒液を使わないことです。消毒液には細胞毒性があり、創傷治癒を遅らせてしまいます。
私の経験からは、抜歯した部位にペリオフィール軟膏を入れるのは良いことだが飲食で簡単に取れてしまい効果に乏しい。
抗菌剤軟膏ガーゼの挿入は効果はあるが2日間で交換するなら良いが、3日間そのままだとガーゼに細菌が増殖し感染による痛みが起こるリスクがあるため交換頻度に注意が必要です。毎日のように通院するのは現実的には困難だと感じる。
知る人ぞ知る、東京医科歯科大学メソッド
抜歯窩にドライソケットパスタを挿入
これらを混ぜ合わせものを抜歯した部位に挿入します。
抜歯窩をマットレス縫合
抜歯窩に詰めたスポンゼルが外れないようにしっかりとマットレス縫合を行います。
特に、斜めに生えた半埋伏の親知らずの場合、第二大臼歯と接する部分の歯茎の量が少ないことが多く、必ずその部分をしっかり縫合します。
ドライソケット治療の流れ
抜歯窩を生理食塩水で洗浄
ドライソケットパスタを作製
抜歯窩に挿入
その後、マットレス縫合へ